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にゅーよーく・なっつ。

「100円ライター」の可能性

<Twitterコラム>

◇ブログが普及する前って、普通の人たちが気軽にまとまった文章書いて、それをパブリックに公開できる場って存在しなかったんだよね。だってブログが本格的に普及し始めたのって05年前後でしょ。ということは、それ以前の普通の人々の文章っていうのはパブリックの場には存在してないわけね。

◇まずブログが普及する前って、普通の人たちがなーんでもないことを文章にまとめる機会自体がなかったと思うのね。いろんなことを考えてても脳ミソの中にしまっておくだけだったわけ。それがTwitterを含めて世に出るようになったのはすばらしい。でも惜しいのは05年以前の文章がないこと。

◇ブログの普及がひと段落して、では次は何かと。新しいメディアによるコミュニケーションという意味じゃなくて、普通の人たちが書いた文章の行き場ね。私はやっぱり電子書籍のほうに行くんじゃないかと。普通の人たちが自分の書いた文章を"まとめて"本にするの。ここで大事なのは"まとめて"の部分。

◇自分が書いた連投ツイをまとめて、タイトル付けて、1本のコラムにして思ったんだけど、やっぱり編集って大切だなって。というか、これまで書き散らかした文章を編集することによって、それらに再び命を吹き込める可能性もあるなあと。テーマでまとめるだけでもだいぶ違うのよねえ。

◇普通の人にだってひとつぐらいコダワリのテーマがあるでしょ。それらに関するブログのエントリーをまとめて電子書籍にするわけ。紙本は無理だし、1冊1500円とかの世界とは別のマーケットなのね。100円よ、100円。1冊100円。つまり普通の人たちが「100円ライター」になると。

◇「100円ライター」と言っても火を付けるライターじゃなくて書き手のほうね。100円の電子本を出すライター。これまで書き散らかしたものをただ電子本にするんじゃなくて、一つの切り口にまとめるの。そしたら文章うまくない人でも、ある程度読める本に仕上げられるよね。100円ライターどうよ。

 

*2014年1月6日