コリアン軍団への敗北感に打ちのめされて新年
去年の暮れに日本人ママ友たちとコリアン・レストランで忘年会したのね。ホントの年の暮れに。場所はNJのRidgefield。豚がうまいと評判のレストランだったの。
ちなみにそのレストランが入ってるモールは、H Martというコリアン系スーパーがメインの店で、他にもコリアン・カフェとかが入ってる。ちなみにH Martのサイトに載ってたRidgefield店の外観はこんな感じ。
H Mart/Ridgefield店
私はまず忘年会の前にこのH Martに寄って買い物。日系スーパーに比べると、コリアン系スーパーって活気が違うのよね。まだアジア的市場の雰囲気が残ってる。品揃えも日系に比べると圧倒的に多いしさ。
ただそれはもう分かってたこと。日系スーパーの現状を考えると少し寂しい気もしますが、まあそれはそれ。
次に行ったのが忘年会の会場であるコリアン・レストラン。こちらも大変美味しゅうございました。前菜もいっぱい出て、豚焼肉もうまくて、もう言うことなし。
そのレストラン、英語ではDaeji Ssondayという名前なんだけど、店の看板はコリアン表記のみなのね。だからコリアン以外は入りづらいの。強気よねえ。「コリアン客以外はいらね」という姿勢なのかしら。でも美味しい。
コリアン料理がウマいのはまあ分かってたことだし、実際料理も美味しかったしで満足満足。あ~ウマかった。
で、問題はここからなの。
H Martとそのコリアン・レストランの並びにParis Baguetteっていうコリアン・カフェがあるのね。私はこれまで行ったことなくて、レストランのあとにママ友たちとお茶しに行ったの。
Paris Baguetteのサイトはこんな感じ。
http://www.parisbaguetteusa.com
その店でみんなでケーキ食ったんだけど、これがまあウマいことウマいこと。NY・NJ辺りのどの日系ベーカリーよりぜんぜんウマいのよ。
いや~ショックだったわあ。すんげえショック。最後の心の支えが木っ端微塵になった感じ。
いやね、コリアン軍団に対して日本人って、ここ最近いろんなことで負けが続いてるわけでしょ。特に電化製品とか。
アメリカの両コミュニティを比べても、先に書いたようにスーパーでは日系が完敗。NY・NJにはコリアンタウンはあるのにジャパンタウンはないし。料理の味はいい勝負だとしても、同じ金額出すんならコリアンのほうが食後の満足感は上じゃないかなあ。
ただこれらの「負け」に関しては、私はもう受け入れてたの。
「仕方ないなあ。でもまだ勝ってる分野もあるし」と。
その「でもまだ勝ってる分野もあるし」が、今回木っ端微塵にされた「日本人が作るケーキの繊細な美味しさ」だったのね。これでもう心の支えはほとんどナシよ。まだ勝ってる分野って、あと何が残ってるんだろ。
それにしてもコリアン軍団、よくケーキの味で私たち日本人に追いついて抜き去ったよね。スゴいわ彼ら。マジで尊敬する。
でもよく考えたら、いろんな分野でさんざん抜かれといて、ケーキの味だけ死守って無理よね。だってケーキ作りも基本的に「技術」なわけでしょ。
たださあ、私は彼らの味覚をナメてたね。なんでか知らないけど、「コリアンには日本人のケーキは作れない」と私は勝手に思ってた。反省するわ。
単にケーキ食っただけで、こんなにショック受けたのは生まれて初めてだけど、でも自分の中でひとつ区切りがついたのも事実。これからは考え方をガラっと変えないとね。
その辺の話はまた次回に。
*続きはこちら:コラム【これからは「コリアンを追いかけて」】