これからは「コリアンを追いかけて」
先日のコラム【コリアン軍団への敗北感に打ちのめされて新年】の続きを書いておこうと思います。
はっきり言うとタイトルの通り。アメリカに生きる日本人として、これからはコリアン軍団を追いかけようと思いまして。
つまり、「私たち日本人はコリアンに抜かれた」ということを公に認め、彼らが私たち日本人を必死で追ってきたように、今度は私たちが彼らを追いかける番だと言ってるわけね。
━━━コリアンケーキの衝撃
前述のコラム【打ちのめされて新年】で書いたように、NY・NJ周辺に住む日本人は「甘すぎなくて繊細な味のケーキ」というカテゴリーでもコリアンに負けるようになりました。
私の在米人生において、これはかなりショッキングな出来事でした。「ケーキが堕ちたら、もう私たちには何もない」。そんなふうに思いました。
まあ実際のところ、在米移民という観点で考えると、日本人よりコリアンのほうが圧倒的にうまくやってると思うんですね。コリアンタウン創りにしても、コミュニティ内の雇用創出にしても、対アメ人ビジネスにしても。
しかし、これまで私はコリアンに対して、何でか知らないけど「上から目線」でした。「キミたちがんばってるね」みたいな。「でもまだまだだよ」みたいな。
いま考えてみると、「でもまだまだだよ」の中身ってほとんどなかったんですよね。その中の大事なひとつが「甘すぎなくて繊細な味のケーキ」でした。
━━━ずっと日本人を追いかけ続けたコリアンたち
NY・NJ辺りで言えば、コリアンたちはずっと私たち日本人のことを追いかけてましたよね。別の言い方をすれば「真似」してきた。
住む場所もそう。まず日本人がまとまって住み始めて、次にコリアンが引っ越してくるパターン。
フリーペーパーもそう。日本語のフリーペーパーが出始めたら、コリアンたちはすぐにそのビジネスモデルを真似て、フリペを続々発刊。
コリアン寿司屋も増えたし、ベーカリー風カフェも。
「人の真似ばっかりしやがって」とは言いません。なぜなら日本人だって他の国のやり方を散々真似てきたわけだから。お互いさま。
さらに言うと、ビジネス的には他の成功モデルを真似するのが一番早いし、安全。つまりコリアン軍団のやり方というのはメイクセンスなわけですよ。
━━━日本人が追いかける番
日本人がコリアンに対して「キミたちがんばってるね」「でもまだまだだよ」的な態度を取れる時代は、ここNY・NJ周辺では見事に終わりました。今度は私たちが彼らを追いかけ、真似する番です。
こういうこと言うとね、嫌韓の皆さんは「コリアンごときに」とお怒りになるかと思いますが、まあまあまあ。私は別に「コリアンに魂を売れ」と言ってるわけじゃないんだから。
感情論と技術論を分けて考えましょうよ。私が言ってるのは技術論。いろんな物事のやり方に関して、コリアンのほうが優れてるなら容赦なくパクリましょう。変なプライドは捨て去って。これからは私たち日本人がチャレンジャーなんです。
というわけで私は、コリアン・パクリの旅にでも出たいと思います。
パクリ報告はそのうちに。