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バブル時代の大量留学組はグローバル人材になったのか

<Twitterコラム>

◇グローバル人材、グローバル人材とやかましい昨今、皆さんいかがお過ごしでしょうか。いやね、グローバル人材に関してひとつ引っかかってることがあるのよねえ。それは「バブル時代の留学ブームの総括」。バブルの時って相当な数の日本人が海外の大学・大学院に留学したでしょ。あの総括。

◇バブルの頃に大量に留学した日本人たちは、結局グローバル人材になったのか。彼らは日本の経済なり産業なり政治なりに貢献したのか。そして日本は変わったのか。その総括をやらずに、またゾンビみたいに復活した「今こそ留学!」の煽りに付き合っても仕方ないんじゃないの?

◇個人的には、留学する日本人が増えても日本って変わらないと思うのね。海外に出るのはいいことよ。私もたくさんの日本人に海外に出てほしいし。でもそれは「日本以外の生きてく場所探し」の海外ね。別に日本に貢献するとか変えるとかじゃなくて。幕末の国費留学生じゃないんだから。

◇日本人の中には、「日本」が合わない人って必ずいると思うのね。そういう人は無理して日本に住んでる必要ないのよ。自分に合ってる国に住めばいいわけ。日本人って「海外に住む」とかいうとすぐに人生経験だとかグローバル人材だとか日本に貢献するだとか言い出すでしょ。言ってること重すぎ。

◇海外日本人も少し自分たちを過大評価し過ぎよね。海外に住むと視野が広くなるとか人間的に成長するとかすぐ言うでしょ。「海外に住んで人間がひと回り大きくなった」とか。思わず「大きくなってそれか?!」ってツッコミたくなる人いっぱいいるでしょ。元はどんだけ小さいよ?!という。私もだけど。

◇バブル時代に多くの日本人が海外に留学したけど、その結果日本が良くなったとか開かれたとかはないと思うのね。ただ彼らバブル期留学組は海外の日本人コミュニティにはすごく貢献したよ。彼らが世界各地の日本人コミュニティを変えたの。チョー村社会だった同コミュニティのドアを開けたのも彼らよ。

 

*2014年1月17日