ある日、本屋で絵本を見つけて考えた
先日ですね、こちらの本屋の絵本コーナーに行ったんです。英語の絵本がずらーっと並んでたんですが、その端のところにユニーク絵本のコーナーがあったんですね。ちょっと変わってるテーマを扱ってる絵本たちです。
そこに身体に関する絵本が4冊並んでました。ひとつは「屁」について。次が「オッパイ」。3冊目が「ウンコ」。そして最後が「ヘソ」。
よ~く見ると、全部日本人作家の作品だったんです。
The Gas We Pass: The Story of Farts by Shinta Cho
Breasts by Genichiro Yagyu
Everybody Poos by Taro Gomi
Contemplating Your Bellybutton by Jun Nanao
身体に関する変な英語絵本がすべて日本人作家によるもの、と。
私は別に「いや~日本人絵本作家もアメリカでがんばってるなあ」ということを言いたいわけじゃないんです。そんなことはどうでもいい。
この日本人作家の圧勝具合は一体何を意味するのか。私が注目するのは、マーケティング的、つまり金儲けの話なんです。
こちらに住んでてつくづく思うのが、日本人の「屁」や「ウンコ」に対する関心の高さ、いや愛と言ってもいいでしょう。そういう国って、世界中で他にないと思うんですよねえ。
例えばアメリカ人なんか、「屁」や「ウンコ」等にぜんぜん興味ないですもん。日本人から見たら、完全に素人ね。甘ちゃん。
パーティーとかでアメ人と話してるとき、人種による屁の音の違いとかについて私が力説したら、彼らドン引きしますからね。「こいつ変態か」みたいな目つきで私を見たりして。
まあ、パーティー等で屁の話をするとかはアメリカでは反則なんでしょうが、私はそのとき思ったんです。「これは日本人圧勝だな」と。
世界で勝負していくとき、やはり己の長所、強い部分で戦うべきですよね。それがどんな分野やテーマであっても、です。「このネタはちょっと・・・」みたいに差別する必要はない。
前述のケースは絵本に関してでしたが、他の「屁」や「ウンコ」周辺商品でも世界と勝負できるのではないか。というか、私はできると強く思うんですね。もしかしたら、日本人が凄過ぎて勝負にさえならないかもしれない。
「世界の屁やウンコはオレたちに任せろ」
そのぐらいの姿勢でぜんぜん問題ないんじゃないかと、ふと本屋で考えたわけです。