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にゅーよーく・なっつ。

ドリフの日本語教育的意味

 

<Twitterコラム>

◇今日子供たちとドリフのDVD観てるときに、お店屋コントの中で「電気屋さん、電気ください」というギャグがあったのね。で、うちの9歳児が「電気屋さんにはなんで電気売ってないの?」って聞いてきたの。これはなかなかおいしい質問でしたね。「電気屋とは何か」から始まって、もう語った語った。

◇ドリフのコントには、子供たちの日本語に関する好奇心を発動するギャグが結構入ってるのね。たとえば学校コント。先生役のいかりや長介が日本地図の中の沖縄を指差して、「これは何という島ですか?」って聞くの。それに志村けんが「鬼が島」って答えてみんなコケるんだけど、これがまたいいのよ。

◇「沖縄」を指差して「鬼が島」って答えるのってコテコテのギャグなんだけど、でもそれがギャグとして成立するには、「沖縄」と「鬼が島」が何かを知らないと話にならないのね。「沖縄」は日本の地理知らないとアレだけど、「鬼が島」は日本人幼児の基礎情報である「桃太郎」から来てるわけでしょ。

◇うちの9歳児は「沖縄」にも行ったことあるし、もちろん「鬼が島」も知ってるから、彼にとってこのギャグは成立したのね。こういう日本の地理と、昔話の基礎情報の両方をカバーしてくれるコントって、ドリフ以外にあんまりないのよ。特に学校コントは、海外に住む日本人親としてありがた過ぎる。

 

*2014年1月18日