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米軍に入隊せざるを得ない貧困の闇

<Twitterコラム>

◇集団的自衛権がらみで「経済的徴兵制」という言葉が出てきてるんですが、その際に例に挙げられてるのが、米軍に入隊する貧困層。「経済的な問題で米軍に行かざるを得ない=経済的徴兵制」ということだと思うのですが、確かにそういう部分はあります。ただ「徴兵制」ではない。言葉が強すぎますよね。

◇以前NYで貧困ビジネスをやってたので

「経済的な問題で米軍に入隊せざるを得ない人たち」

および

「経済的な問題で米軍に入隊し、退役した人たち」

を結構見てきました。日本の人たちにこの両者を説明するのってスゴく難しいんです。だって、日本にはいないタイプの人たちですからね。

◇たとえば日本の自衛隊が「軍」になり、規模を拡大するとします。そのときにはおそらく、アメリカと同じことが起きます。それは

「経済的な問題で軍に入隊せざるを得ない人たち」

貧困層の就職先としての「軍」ですね。それが良いか悪いかは置いといて、確実にそうなる。でも「徴兵制」ではない。

◇たとえば、「自衛隊」に入隊する人たちの脳裏に

「戦死」

という言葉ってそんなに浮かばないと思うんですね。でも「米軍」の場合はリアルです。「戦死」だけでなく、

「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」

の可能性も十分ありますから。それでも米軍に入隊せざるを得ない貧困の闇。

◇皆さん、戦争による「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を持ってる人って会ったことあります?私は彼ら相手にビジネスしてましたけど、彼らが抱えてる「闇」ってトンでもないですよ。貧困層に堕ちやすいですし。貧困層の若者たちはPTSDを抱える隣人を知りながらも、米軍に入隊するんですね。

 

*2014年7月6日
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