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にゅーよーく・なっつ。

「理想」や「最高」じゃなくて、いかに「最低ライン」をおさえるか

<Twitterコラム>

◇私は「差別」とか「男性不妊」とか「貧困」とか「育児うつ」みたいなテーマにすごく興味があるんですね。なぜかというと、私が見てるのって「理想」とか「最高」とか「ベスト」の世界じゃなくて、「最低ライン」なんですね。つまり、いかにして最低ラインより下に落ちないようにするか。

◇「理想の子育て」とか「最高の結婚」とかよく言うじゃないですか。私ああいうの、ぜんぜん興味ないんです。「最低ラインの子育て」「最低ラインの結婚」のほうにどうしても目が向くんですね。なぜか。要するに私自身がその最低ラインに堕ちかねない人間だからです。だからいつも最低ラインを意識する。

◇たとえば「理想の子育て」とか言ったって、理想はそれぞれ個人によって違うわけです。ただ最低ラインはだいたい決まってる。「子供を精神的にも肉体的にも傷つけない」とか「衣食住を提供する」とか。その最低ラインを押さえれば、あとは自由だと思うんですね。問題は、いかにその最低ラインを守るか。

◇「理想」話や「最高」話は、ウケがいいんですよね。誰だって明るい気分になる話を聞きたいわけですし(それが現実逃避であっても)。ただ社会全体としていつも考えるべきなのは「最低ライン」のほうですよね。貧困層支援に関しては「死なさない」とか。上ばっか見てないで、とりあえず足元でしょ。


*2014年4月24日
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