日本人が得意な「収束的思考力」、世界が向かう「拡散的思考力」
<Twitterコラム>
◇最近おもしろい言葉を見つけました。
「収束的思考力」
「拡散的思考力」
前者はひとつの答えに収束していく思考力で、後者は答えが複数あって、そこに至る道筋もいろいろあるタイプの思考力。日本人が得意なのは当然、前者ですよね。というか、答えがない問いにも無理やり正解を作ったりして。
◇日本の国語テストの
「このときの作者の心境を答えよ」
問題ってあるじゃないですか。あれって、明確な答えは存在しないのに、無理やり正解を作ってますよね。もともと「心境を答えよ」系の問いは、答えが複数存在する「拡散的思考力」を発動させるためのものだと思うんですね。
◇国語テストの「このときの作者の心境を答えよ」問題には、かなり弊害もあると思うんですね。そういう答えのない問いにも正解があるって教わってるもんだから、無意識のうちになんにでも正解があると思っちゃうとか。で、無理やり答えを探し出すけど、自分の答えが唯一の正解で、他人のは認めない的な。
◇最近思うんですけど、日本人の「真意を読む」的な文章の読み方って、日本人の議論下手に関係してるんじゃないかと。要するに字面だけで勝負しないですよね。すぐ裏を読んだりするし。そこに書かれてることに正面から返す、的なことが苦手な印象が。
*2014年9月9日
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