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NY紀伊国屋&ブックオフのレイアウト→米国版「ドラえもん」の可能性

<Twitterコラム>

◇先日の日曜日、私はNYマンハッタンの紀伊国屋書店とブックオフに行ったんですけど

「以前に比べると、店内のレイアウト、変わったなあ」

ってしみじみ思いました。アメリカ人向けの本や商品が1階にダーンとあって、日本人向けは別の階に。昔は逆でしたからね。あくまでも日本人客中心だった。

◇NYの紀伊国屋書店とブックオフの「日本人客→アメリカ人客」の本格的なシフトは、ここ数年で起こったような気がするのですが、いかがでしょうか。それは両社の戦略というより、「市場のニーズ」に対応した結果かと。ではその「市場のニーズ」ってやつはどこから来たのか。そこがわからない。

◇日本のアニメ、たとえば「ドラゴンボール」や「ポケモン」等が本格的にアメリカに入ってきてから、もう20年近く経つと思うのですが、それを見て育ったアメリカ人の子供たちの中にはすでに30歳過ぎの人たちもいるわけですよね。「アジア系」の主人公を見て育ったアメ人たち、という意味で。

「ドラゴンボール」や「ポケモン」を見ながら大きくなったアメリカ人たちは、日本に対して良いイメージや憧れを持ってたりするんでしょうかね。ただ、それらの日本アニメって内容が「無国籍風」というか、地理的に「日本」を押し出してるわけじゃないんです。出てくる風景が「日本」じゃない。

◇私が今度始まる米国版「ドラえもん」に一番期待してるのは、毎回出てくるはずの「日本の普通の風景」。家の中とか街並みとか。私、いまでも子供の頃に見た「トムとジェリー」の中のアメリカ的風景を覚えてるんですね。それは一種の「憧れ」だったと言っていいです。で今回「ドラえもん」が米国上陸と。

◇米国版「ドラえもん」に出てくる「日本の普通の風景」を、アメリカ人の子供たちはどう感じるのか。「この国に一度行ってみたいなあ」的な「憧れ」に昇華してくれたらいいですよね。で、それって日本にとってもプラスになると思うんです。そこがこれまでの「無国籍風」日本発アニメと違うかなあ、と。

 

*2014年5月27日