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にゅーよーく・なっつ。

アメリカでは小論文を小学5年生でマスターする

<Twitterコラム>

◇先日、うちの10歳児が通う現地校のカフェテリアで、売られてるチョコレートミルクの賞味期限が切れてた、という事件があったんですね。それをキッカケにして、校内で「今後もチョコレートミルクを置くべきかどうか」論争が勃発。急遽、小学5、6年生がそれぞれの意見を校長に提出することに。

◇現地校での「カフェテリアにチョコレートミルクを置くべきかどうか」問題ですが、小学5、6年生のライティングの授業でその問題を取り上げることになったんですね。先生がチョコレートミルクに関するデータや記事を生徒たちに配って、それぞれの意見を校長に提出するわけです。

◇うちの10歳児も「学校のカフェテリアにチョコレートミルクを置くべきかどうか」の作文を書いたんですけど、私それ読んですんげえビックリしたんですね。小論文としての基礎骨格が完全に出来上がってたんです。データや専門家の意見の引用の仕方、反対意見の紹介とそれを蹴散らす手法とか。

◇うちの10歳児は文章書くの、あんまり上手くないんですけど、少なくとも小論文の書き方はすでに学校で習って知ってるんですね。おそらくこれから大学まで、ずっと書き続けるであろう小論文の文章構造とその作法(引用の仕方等)を、すでに小学5年生の時点で習って、なおかつ書けるようになってると。

◇うちの10歳児が通う現地校では、小学5年生の時点で、小論文の書き方の基礎を叩き込みます。段落構造から始まって、データや意見の引用の仕方などの文章作法も学ぶわけですね。なので、自分の考えを吐き出す「箱」自体は、小学5年生の段階で、ある程度仕上がってるんです。あとの問題は中身だけ。

◇おそらく今、アメリカでは小学5年生の時点で小論文の基礎をマスターします。己の考えや意見を入れる「箱」をとりあえず作るんですね。で、それからはガムシャラに

「ガンガン読んで、考えて、ガンガン書く」

自分の考えや意見を次から次に「箱」に放り込むんです。とりあえず数をこなすと。

◇アメリカでは小学5年生あたりで小論文の基礎を仕上げて、一番大事な部分、

「ガンガン読んで、考えて、ガンガン書く」

に突入していきます。アメリカ人、恐ろしくないですか。10歳ぐらいで始めるんですよ。日本人も

「そのときの作者の気持ちを答えよ」

とかやってる場合じゃないって。


*2015年2月7日