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ブロンクス貧困ビジネス物語・その2

<Twitterコラム>

◇教育、教育というが,その前の段階で必要なものがある。何かの期日を守るとか聞かれたことに正確に答るとか。人間同士のやりとりの基礎になる部分だ。貧困ビジネスをやってると、そのお客さんたちにはそのスキルが決定的に欠けてることがわかる。それらは学校では教えてくれない。家庭だ。

◇私がブロンクスやってる貧困ビジネスのお客のほとんどは黒人かラティーノのである。白人とアジア人はいない。なぜだ。なぜ黒人とラティ-ノだけなのか。だれかが彼らを踏みつけて上がれないようにしているのか。それとも彼ら自身、はい上がる気がないのか。私は両方だと思う。

◇貧困ビジネスをやってると、なんとか中毒者の方々と比較的頻繁にお付き合いすることになる。その場合、見分けかたがむずかしいのはその人物が何中毒かということ。ドラッグ中毒にもいろいろあるし,そこにアル中とかマリファナが入ってくる。正直に「何中毒なんですか」と聞いても無駄だし。

◇もし私がブロンクスの貧困家庭で育ったとする。物心ついたときから家賃は政府がサポ-ト。親が払ったことは一度もない。あるいは払ったとしても半分だけ。そうやって育った人間が大人になってマジメに家賃を払うようになるのだろうか。家賃を払ってもらうための貧困ステイの可能性もある。

◇ある国のマジョリティが特定の人種であるとき、その国に住むマイノリティに対して、最もフェアでやさしい人種は一体だれなのか。やはり白人か?白人の中にはもちろん差別主義者もいるが、とんでもなくフェアな人間もいる。となると、マイノリティとして住むのに一番いいのは白人の国?

 

*2009年11月~12月