子供たちの半分の「血」の扱い方

＜Twitterコラム＞

◇昨日うちの9歳児が急に「お父さん、なんで最近ラティーノの音楽ばっかかけてんの？」って聞いてきたのね。実際ラテン系の音楽ばっか流してたからね。同時に「これこそTeachable Moment」と思ったわけよ。語るべき時ってヤツ。なんで説明したの。ラテン音楽かけてる理由を。

◇私がうちの9歳児に説明した、ラテン系の音楽ばっかかけてる理由。

1)アンタたちは幸か不幸か、日本人とラティーノのミックスなわけ
2)その事実はアンタたちに一生付いて回る
3)日本人とラティーノのミックスであること。それがアンタたちのWho you are
4)アンタたちは微妙なルックスしてるから、どこ行ってもアンタたちのバックグランドについて聞かれるよ。
5)お母さんがラティーナだって言う時、少しはラティーノについて知ってるとか、実際にラティーノなものを持ってるほうがいいでしょ。だからラテン音楽。

◇Teachable Momentのあとの９歳児の反応。
「ふ～ん」
以上。

◇私がうちの子供たちにラティーノのミックスとして継承してほしいのは：
・スペイン語
・ダンス＆音楽
・食い物
この３つ。どれかひとつと言われれば、やっぱスペイン語よね。でもかみさんが一切教えようとしないから、現地校での週１回のクラスに頼ってる状態。明らかに足らんよね。

◇日本人としてこんなこと言いたくはないけど、うちの子たちがアメリカで暮らしていくのに、半分日本人であることは金銭的にも政治的にもほとんど役立たないのね。でももう半分のラティーノは違う。今後アメリカでラティーノはもっともっと力を持つ。今後大統領選でもラティーノが付いたほうが勝つはず。

◇同じマイノリティのグループとして、ラティーノとアジア系って比べられるんだけど、グループとしての一体感で言ったら、ラティーノのほうが圧倒してるからね。比べ物にならない。やっぱ「スペイン語」という共通項がデカいよね。その点、アジア系は結局はまとまらないの。言葉違うからさ。

◇私も親として子供にできるだけ有利な立場に立ってほしいと思うわけ。だったらアメリカでは日本人であることよりラティーノを優先させるべきなの。ラティーノ・マーケットはこれからもデカくなる一方だろうし。うちの子供たちに毎日、日本語教えてて「こんなことやってていいのかなあ」って時々思うよ。

＊２０１４年１月２７日