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にゅーよーく・なっつ。

「結局どっちやねん」だらけの世の中

<Twitterコラム>

◇今朝、アメリカの元軍人たちの中には帰国後、精神的肉体的障害に苦しむ人たちもいる、みたいな話をしてたら、「彼らより、罪もなく殺されたほうはそれどころじゃない」的ツイが流れてきたんだけど、まさにそうよね。鋭いツッコミありがたいわ。ただちょっと気になることもあるんだけど。

◇「オバマは弱腰」「アメリカは世界の警察官を辞めたのか」的な意見がある。一方で「アメリカの元軍人たちよりイラクやアフガンで殺された人たちのほうが可哀想」という意見もある。この2つって矛盾してるよね。アメリカにもっと首突っ込めと言いながら「現地で殺された人可哀想」と。

◇別に前述ツイ主の人がそうだと言ってるわけじゃないんだけど、「アメリカの軍事力で何とかしろよ」と言いながら、もう一方で「現地の人たち可哀想」となんとなく思ってる人って、意外と多いんじゃないかと思うのね。よく考えたら、その2つは明らかに矛盾してる。まあ人間にはそういう面もあるしね。

◇以前NYで働いてたとき、同じビルに英国領事館が入ってたのね。そのときにちょうどダイアナ妃が交通事故で亡くなって、彼女の死を惜しむ人たちが英国領事館に花持ってきて、同ビルの1階ロビーがその花で埋まっちゃったの。なかなかスゴい風景で、私もときどき花持ってくる人たちを見てたのね。

◇亡くなったダイアナ妃のために花を持ってきた人たちを観察してたら、花を置いたあと、ビルを出て、すぐ目の前にあるニューススタンドでタブロイド紙を買ってる人が何人かいたの。私それ見たとき結構ショックだったのよ。だってダイアナ妃の死の原因ってタブロイド紙の追っかけ記者たちだったでしょ。

◇タブロイド紙に追い掛け回されて事故死したダイアナ妃のために花持ってきて、その帰りにタブロイド紙を買う、と。これって自作自演というか食物連鎖というか鶏と卵というか、なんか矛盾してるでしょ。でもそれを実際にやってる人たちに違和感ってあんまりないと思うの。人間ってコワいよね。


*2014年3月4日