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うちのかみさんが日本を「クソみたいな国」という理由

<Twitterコラム>

◇うちのかみさんはときどき、日本のことを「クソみたいな国」とか言うんですね。ジョークじゃなくて結構本気で言ってるですけど、その理由がなかなか面白いんです。要するに、かみさんに「クソみたいな国」と思わせてしまう原因ですね。どうやってそのイメージがかみさんの中に出来上がったのか。

◇うちのかみさん(アメリカ人)は日本人の私と結婚したんですけど、日本のことにぜんぜん興味ないんですね。日本なんてどうでもいいんです。そういう意味では大多数のアメリカ人と同じ。基本的に日本のことなんて眼中にないわけです。うちのかみさんも日本食は喜んで食いますよ。でもそれはまた別の話。

◇アメリカで日本食が人気とか聞くと、「日本に興味のあるアメリカ人って多いんだな」とか思う人が結構いるかもしれませんが、それ違いますから。「日本食を食べるアメ人=日本に興味のあるアメ人」じゃないですからね。それは「カレーを食う日本人≠インドに興味のある日本人」と同じです。

◇日本にほとんど興味のないかみさんなんですが、日本のニュースは一応追ってるんです。理由は私の家族が住んでるから。ラティーノの家族愛はスゴいですからね。つまり、「しがらみ上」日本のニュースを追っている。その情報源はNYタイムズやCNN。それらのメディアに載る日本情報を適当に読む、と。

◇これは一度皆さんにもやっていただきたいのですが、NYタイムズなどのサイトに行って「Japan」で記事検索してみてください。出てきた記事の見出しを軽く流し読みしていただきたいんですね。「日本食」以外の記事を。たとえば政治とか社会問題とか。ちょっと変なことになってますよね。

◇NYタイムズサイトで「Japan」で検索したときに出てくる政治社会ニュース。最近ではNHK会長発言だとか保守化とか福島とか。うちのかみさんが読んでる日本に関するニュースって、これら「だけ」なんですね。そういうニュース「だけ」で出来てる日本のイメージってどういう感じになるのか。

◇アメリカのメディアに日本のネガティブなニュースばかり載るのには、メディア側にも問題あるんですよ。でもここ最近の日本発ニュースの不気味さと言ったら。結果としてかみさんに

「日本みたいに滅びていく国の言葉を子供に教えて何が嬉しいんだよ?!」

と言われてしまうというわけです。

 

*2014年3月7日