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にゅーよーく・なっつ。

「スーパー戦隊」と「仮面ライダー」の脚本家は絵本作家と同じくらい大事

<Twitterコラム>

◇先日、新しいスーパー戦隊「烈車戦隊トッキュウジャー」の変身時のセリフを@kodairacho さんに教えてもらった。

「変身するまで、白線まで下がってお待〜ちくださ〜い!」

なんかスゴくない?私、そのセリフを見て「これってもしかして小林靖子さんの脚本かも」って思ったのね。

◇海外にいる私の子供たちも、日本の子供たちと同じようにスーパー戦隊とか仮面ライダーを見てるんだけど、ひとつ大きな違いは海外に住む子たちにとっては貴重な「日本語教材」であるってこと。特に男の子の場合は、日本語習得のためにヒーローモノに物凄く頼るよね。だから単なるテレビ番組じゃないの。

◇スーパー戦隊や仮面ライダーを自分の子供たちの日本語教材として使う海外の日本人親たちの視点も、日本の親たちとは当然違ってて、脚本というか番組中のセリフに結構敏感になるの。だって、それが自分の子の日本語になる可能性大なんだから。となると、脚本家のことも気になり始めるわけね。

◇私がこれまで10年間、スーパー戦隊や仮面ライダーを見続けてきて、最もリスペクトする脚本家が、最初に書いた小林靖子さんなの。なんと言っても言葉遊びがチョーうまい。簡単で面白く覚えやすい言い回しを考えさえたら、天下一品。だからセリフを聞いただけで「あ、小林さんかな」とかわかるわけ。

◇日本語の言葉遊びの名人と言えば谷川俊太郎さんとか五味太郎さんでしょ。私は彼らの次の世代をずっと探してるのね。うちの子供たちの日本語を育てていくためにはどうしても言葉遊びの達人たちが必要なの。絵本作家でもいいし脚本家でもいい。小林靖子さんみたいな脚本家がどんどん出てきてほしいなあ。


*2014年3月3日