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にゅーよーく・なっつ。

めいろまさんのクールジャパン論に私の考えをぶつけてみたら返ってきた

  先日書いたこのコラム【めいろまさんのクールジャパン論に私の考えをぶつけてみる】だけど、ありがたいことに、めいろまさんから剛速球のリプライがありました。

 私の同コラムのポイントは:

①外国人金持ち観光客を日本に呼びたいけど、実際はなかなかむずかしい。「外国人金持ちにどうアプローチするのか」「彼らにとってどういう旅行商品が魅力的なのか」「そしてそれを誰がどうやって組み上げるのか」

②日本の<ダウンマーケット(大衆向けの文化)>を愛する外国人は、将来の日本にとって大切なお客さんになる。だから彼らへのアプローチも続けるべき

 でした。それに対する具体的な解決策をめいろまさんからいただいたというわけです。

 

━━━めいろまさんの解決策

 全部で6つあります。順番にご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 いかがでしたでしょうか。ド真ん中のストレートですよね。すばらしい。

 

━━━現状はどうなのよ?

 めいろまさんの解決策を読んで、実際にいま、どんなことが「クールジャパン」の名において行われてるか知りたくなって、ちょっと調べてみました。

 そしたらいろいろ出てきたのよ。まずはこれ。

観光立国推進基本計画(平成24年3月30日閣議決定)

 要するにこれは「訪日観光に関して、ここ数年はこれで行くよ」というプランですね。いろんなことが書いてあって、読んでるだけでクラクラするんだけど、めいろまさんが解決策(1)で言ってた「海外のアップマーケットホリデー専門家をコンサルで雇って商品開発とマーケやらせる」が実際に行われてるかどうかは「?」ですな。

 

 もうひとつはこれ。

経済産業省・クールジャパン/クリエイティブ産業

 このページ、すごく面白い。いろんな事業案が載ってます。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」じゃないですけど、ちょっとやり散らかしてる感も無きにしも非ず。でもどれが当たるかなんか、日本で考えてもわからないし、海外に住んでる日本人に聞いたってだいたいわかんないから、まあ実際やってみるしかないんですけどね。

 ただ、めいろまさんの解決策(6)にあった「日本政府は国内の感覚が主体の国内広告代理店とは手を切り、英米の戦略PR会社を雇用」は、まだやれてない感じが十分した。それぞれの企画に国内広告代理店臭がものすごくしたのね。

 

 トドメにめいろまさんが解決策(4)で書いてた日本のコンテンツ政策の件。ヒントになりそうなインタビューと本を見つけた。

「ハリウッドではなくフランスのようにはなりたい」:クールジャパンと国家戦略−−中村伊知哉氏に聞く 

 ま、今日のところはこんな感じかしら。

 

━━━クールジャパンに文句のある方へ

 私もそうなんだけど、クールジャパンについてグダグダ文句言ってる人って多いよね。めいろまさんみたいに具体案を出すんじゃなくて、ただ文句言ってる人。

 そういう方々はもしかして、己のアイデアをどこにぶつけていいかわからないから、グダグダ文句で終わってるのではないかと思いまして、いい捌け口を見つけてまいりました。

クールジャパン推進ホットライン

 クールジャパンに関する提案を募集してるそうです。

 「そんなの読んでもくれないよ」という意見もあるかもしれませんが、意外と読んでくれると思うのよねえ。

 以前、内閣府かどこかに「平成の目安箱」という窓口があって、私そこに毎週、当時の村山富市首相宛てで、日本に対する意見をFAXしてたのね。

 で、村山さんが首相在任中に実際に会う機会があって、そこで聞いてみたのよ。「村山さん、私毎週NYからいろんなことFAXで送ってる者なんですけど・・・」って言ったら、「あ、あなたなんだ。読んでますよお」とか、あの長い眉毛で言われたのね。

 まあ村山さんの性格もあったと思うんだけど、でも日本の官僚の几帳面さを考えると、「クールジャパン推進ホットライン」的なものって、意外と読まれてると思うの。

 なので普段文句ばっかりの方はぜひどうぞ。